母子ともにリスクが! 妊娠中の口腔ケアの重要性
2024年10月3日
こんにちは。院長の小森谷です。
秋といえば「食欲の秋」。
旬の食材を味わうのが楽しみになる季節です。
旬の食材はおいしいだけでなく
栄養価も高いため、
積極的に食事に取り入れたいですね。
そんな食事が楽しみな季節だからこそ、
お口のケアも欠かせません。
中でも妊娠中の方は
お口のトラブルが起こりやすく、
母子の健康にも悪影響を与えうるため、
特に注意が必要です。
そこで今回は、
妊娠中の口腔ケアの重要性について
お話ししていきます。
◆痛みや不快感も!?
妊娠中に起こりやすいお口のトラブル
かつては
「一子を得ると一歯を失う」
といわれたほど、
妊娠中は口内にさまざまな問題が
発生しやすくなります。
「気分が悪くて、歯が磨けない」
「だ液がネバついて気持ち悪い」
などがその代表例です。
また、妊娠前にはなかった
以下のようなトラブルに悩まされる方も
少なくありません。
・歯や歯ぐきに痛みがある
・歯ぐきに腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・口臭が強くなる
◆なぜ妊娠中にお口のトラブルが起きるのか?
その要因のひとつが、妊娠中における
女性ホルモンの分泌量の増加です。
これにより、女性の体には
さまざまな変化が生じます。
これはお口の中も例外ではなく、
サラサラだっただ液が粘り気を増し、
つわりによって
歯みがきが困難になるなどして、
普段よりもお口の中を
清潔に保つ力が弱まります
また、歯周病菌の中には
女性ホルモンによって
活発になる菌が存在することも、
妊娠中に歯ぐきの腫れや
出血が多くなる一因です。
さらに、妊娠後期に入り
お腹が大きくなると、
一度に食べられる食事の量が限られるため、
結果的に食事の回数が増えていきます。
それに応じたケアが不足してしまうことも、
お口のトラブルが増える要因となります。
◆赤ちゃんにも悪影響が!?
妊娠中の歯周病に要注意
妊娠中のお口のトラブルは
お母さんだけの問題ではなく、
赤ちゃんにまで影響する恐れがあります。
その一例が、早産や低体重児出産です。
近年の研究により、妊娠中の歯周病は
早産や低体重児出産のリスクを約2倍~4倍も
高めることがわかっています。
これは、歯周病の原因菌や歯ぐきの炎症が、
子宮の収縮に影響を与えるためと
考えられています。
このことから、
妊娠中はお母さん自身だけではなく
お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、
お口のケアは欠かせません。
◆安定期に入ったら歯科受診を!
妊娠中のお口の健康は、
お母さんと赤ちゃん、双方に大切です。
妊娠安定期(妊娠16週~27週)に入ったら、
ぜひ歯科医院で検査とクリーニングを受けましょう。
また、安定期であれば
必要な歯科治療を受けることも可能です。
定期的なケアでお口の健康を保ち、
安心して出産を迎えられるよう、
私たちも全力でサポートいたします。
妊娠中のお口のケアで気になることがあれば、
お気兼ねなく当院へご相談ください。
こもりや歯科
〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町阿左美880-5
TEL:0277-77-1180
URL:https://komoriya-sika.com/
Googleマップ:https://g.page/komoriyadental?gm
10月休診日情報
2024年09月26日
お口の衰えは要介護の入り口?「オーラルフレイル」とは
2024年09月3日
こんにちは。院長の小森谷です。
今年は9月16日が敬老の日ですね。
お年寄りを敬い、
長寿を願う日ということで、
ご高齢のご家族へお祝いをする方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
年を重ねても若々しく
元気に過ごしたいものですが、
実は、加齢による衰えと
お口の状態には深い関わりがあるのです。
そこで今回は、
心身の衰えにつながりうるお口の機能低下、
オーラルフレイルについてお話ししていきます。
◆そのお口の変化
実はオーラルフレイルかも?
食事をしていて、以前よりも
「むせやすくなった」
「食べこぼしが増えた」
と感じたことはないでしょうか。
オーラルフレイルとは、
このような日常で感じる
”お口のささいな衰え”のことで、
「健康な状態」と
「お口の機能が低下した状態」の
ちょうど中間に当たります。
この段階で適切な対応を行えば、
元の健康な状態に戻れるのが
オーラルフレイルの大きな特徴です。
一方で、日常生活において、
このようなささいな衰えは
「年をとれば仕方のないこと」
と軽視しがちで、
そのまま放置してしまう方も
少なくありません。
◆放置厳禁!
オーラルフレイルが要介護の原因に!?
オーラルフレイルを放置すると、
その先にはさまざまなリスクが
待ち受けています。
たとえば、「噛みにくい」という状態が続くと、
人はおのずとやわらかい食品を
好んで食べるようになります。
その結果、噛む筋肉がますます弱くなり、
やがて噛めなくなるという
お口の機能低下に至ってしまいます。
このように、はじめは
「噛みにくい」「飲み込みにくい」
だったものが、次第に
「噛めない」「飲み込めない」
という機能低下に至ってしまうのが、
オーラルフレイルの怖いところです。
さらに、オーラルフレイルは
お口の問題だけにとどまらず、
全身の衰え(身体的フレイル)にも影響します。
ある調査では、オーラルフレイルの人は
そうでない人と比べて、
要介護になるリスクが約2.4倍、
4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると
報告されています。
オーラルフレイルが原因で
要介護に至ってしまうと、
元の健康な状態に戻すのは難しくなります。
したがって、ほんの少しの衰えも
「年のせい」と軽く見ず、
早め早めに対処していくことが肝心です。
◆ささいな変化に気づくことから!
早期対応が大切です
食べこぼしや、むせやすくなるほか、
お口の渇きや
普段の会話で言葉をはっきり発音できないなど、
これらに身に覚えがある場合は、
オーラルフレイルが疑われます。
大切なのは、
オーラルフレイルを自覚したら
早期の機能改善に取り組むことです。
いつまでもおいしく食事を楽しみ、
健康的な生活を送るためにも、
早めに歯科医院で相談し、
適切な指導を受けましょう!
こもりや歯科
〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町阿左美880-5
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9月休診日情報
2024年08月29日
新ユニットが増えました
2024年08月23日
こんにちは。院長の小森谷です。
8月も終盤ですが、
まだまだ日中の暑さは油断ができません。
熱中症への警戒はもちろんのこと、
この時期は夏の疲れから来る体調不良にも
気をつけたいところです。
「歯が痛む」「歯がしみる」といった
お口の症状がでた場合には、
どうぞお早めにご来院ください。
さて、タイトルの通り
この度、当院では
新たにユニットが増えました!
歯科用チェアーユニットは、
歯科診療に必要な器械・器具と、
治療用のイスを統合した装置です。
皆様のお口の健康を守るため
歯科医院には欠かせないものですね。
快適に治療に臨んでいただけるよう、
当院では引き続き
院内環境の整備や
最善の治療の提供に尽力してまいります。
ご来院の際にはぜひ、
ユニットにも注目してみてください。
こもりや歯科
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口腔ケアが命を守る!歯周病と心臓病の密接な関係
2024年08月2日
こんにちは。院長の小森谷です。
8月に入り、いよいよ夏本番となりました。
厳しい暑さが続きますが、
こまめな水分補給と体調管理を心がけ、
この夏を乗り切っていきましょう。
さて、8月10日は
「健康ハートの日」です。
810=ハートの語呂にちなみ、
心臓病の予防キャンペーンの一環として
日本心臓財団が提唱しました。
日本人の死亡原因第2位の心臓病は
歯科とも密接に関わっており、
口腔ケアが不十分だと
心筋梗塞などの重篤な病気に
かかりやすくなることが
わかっています。
そこで今回は、
あまり知られていないお口と心臓の意外な関係や
そのリスクについて、詳しく解説していきます。
◆歯周病になると
心臓病のリスクが2倍に!?
「歯周病」と聞くと、
お口だけの問題と感じるかもしれません。
しかし、近年は世界各国の研究によって、
歯周病が全身のさまざまな病気と
関係していることがわかってきました。
心臓病もそのひとつで、
国内で実施されたある調査では、
歯周病の疑いが強い人は、
そうでない人と比較して
心筋梗塞の発症数が約2倍に上るとの
データが報告されています。
これまで、心臓病の危険因子としては
高血圧や肥満、喫煙などが
主に挙げられていましたが、
ここにきて「歯周病」も
無視できない存在であることが
明らかになってきたのです。
◆歯周病が心臓に影響するのはなぜ?
歯周病と心臓病、
一見すると無関係に思える
この2つの病気に
いったいどのような関わりがあるのでしょうか。
そのメカニズムについては、
現在までに次の2つの説が
考えられています。
1つは、歯周病菌が血流に乗って心臓へ運ばれ、
血管に炎症を起こすという説です。
この炎症によって心臓の血管の壁が厚くなると、
いわゆる「動脈硬化」が進行し、
狭心症や心筋梗塞を引き起こします。
実際に、動脈硬化を起こした患者さんの
心臓の血管を調べた研究では、
数種類の歯周病菌が
発見されたという報告があります。
もう1つは、歯ぐきの炎症そのものが
心臓病をはじめとする
全身の病気の引き金になるという説です。
歯周病で歯ぐきが腫れると、
その部位からは炎症に関連した
さまざまな物質が放出されます。
これらの物質が心臓に運ばれると、
血管などに悪影響を及ぼすことがわかっています。
◆命を守るためにも歯を大切に!
生活習慣病の予防といえば、
「食事」「運動」「禁煙」「睡眠」などが
重要視されてきました。
これらに加えて
「口腔ケア」も徹底することが、
今後の生活習慣病予防における
大切な取り組みになります。
健康診断だけでなく、
歯科での定期検診も欠かさずに、
常に良好なお口の状態を目指しましょう!
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8月休診日情報
2024年07月30日
睡眠不足は歯にも悪い?知っておきたい眠りとお口の関係
2024年07月2日
こんにちは。院長の小森谷です。
7月に入り、夏の暑さが
本格的になってきました。
昼だけでなく夜も暑さが続くと
寝苦しさを感じることで、
なかなか寝付けずに睡眠不足に陥ることも。
この睡眠不足は
心身の健康にとっての大敵ですが、
実はお口にも悪影響を及ぼすことを
ご存じでしょうか?
今回は睡眠とお口の健康の関係性について
お話ししていきます。
◆睡眠不足で歯が危険にさらされる!?
不十分な睡眠によるリスクのひとつが
むし歯の進行です。
「しっかりと歯みがきをしていれば大丈夫」
と思われるかもしれませんが、
これだけでは
むし歯を防げない恐れがあるのです。
では、どのようにして睡眠不足が
むし歯の進行を招くのでしょうか?
その要因は、だ液の減少です。
だ液はお口の中の汚れを洗浄したり、
歯の修復を促したりすることで、
むし歯の進行を防ぐ役割を果たしています。
しかし、睡眠不足によって
自律神経が乱れると、
だ液の分泌量が減少します。
この結果、だ液によって
歯を守る働きが不十分になり、
むし歯が進行しやすくなります。
◆むし歯だけじゃない!?
睡眠不足によるもうひとつのリスク
睡眠不足によって引き起こされる
もうひとつのリスクが歯周病の悪化です。
歯周病は歯を支える骨が
溶けてしまう病気で、
最悪の場合は
歯が抜けてしまう恐れもあります。
では、睡眠不足と歯周病は
どのように関係しているのでしょうか?
これらを結びつける
キーワードが「糖尿病」です。
糖尿病は血液中の血糖の増加により、
やがてさまざまな合併症を引き起こす病気で、
数ある発症要因のひとつに
睡眠不足が挙げられています。
そして、糖尿病は
先に述べた歯周病と深い関係があり、
相互に症状を悪化させることが
明らかになっているのです。
いずれも自覚症状に乏しいため、
「気づいたら糖尿病も歯周病も悪化していた…」
といった事態にもなりうる、
まさに恐ろしい病気です。
◆良質な睡眠のカギは「歯の本数」にあり
先にご紹介したケースとは逆に、
歯の状態が睡眠時間に影響を及ぼすことも
あると言われています。
ある研究では、
歯の本数が少ないと睡眠時の呼吸を妨げ、
睡眠時間に影響する恐れがある、
との指摘をもとに、
調査が実施されました。
その結果、歯の本数が少ない人は
20本以上歯がある人に比べて、
睡眠不足、または長時間眠りすぎるリスクが
高くなることが明らかになりました。
このように、お口と睡眠は
お互いに深い関係性があり、
ときに健康そのものを左右するといっても
過言ではありません。
◆お口のケアと良好な睡眠で
健やかな毎日を!
健やかな生活を送るためには
良質な睡眠とお口の健康維持、
どちらも欠かすことができません。
毎日の生活習慣を整えつつ、
お口の状態に不安がある方は
早めに歯科を受診することをおすすめします。
日々のセルフケアで
万全の対策を心がけて、
暑い夏も元気に乗り切りましょう!
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7月休診日情報
2024年06月25日
気になる歯石、自分で取っても大丈夫?
2024年06月4日
こんにちは。院長の小森谷です。
6月に入り雨模様が続くこの時期は、
なんとなく気分がすぐれない日も
あるかもしれません。
そんな気だるさから、
普段は当たり前に行っている習慣を
疎かにしてしまうと、
健康状態が悪化するリスクを
招くことがあります。
そのリスクのひとつが「歯石」です。
日々の歯みがきが不十分だと
歯に付着した歯垢(プラーク)が
やがて歯石となり、
色々な害を引き起こします。
中には
「歯石を自分で取り除いている」
という人もいるかもしれませんが、
この行為は効果が無く、
むしろ危険を伴うため注意が必要です!
◆毒性があるのは歯石ではなく、
歯石につく◯◯!
歯石とは、
歯の周囲に溜まった
細菌の塊である歯垢(プラーク)が
だ液に含まれるミネラル成分によって
石のように硬くなり、蓄積したものです。
歯石には大きく分けて、
目に見える黄白色の
「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と、
歯ぐきの下に隠れている、黒っぽい
「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」があります。
この歯石自体に毒性はありませんが、
お口の健康のためには
取り除くことが必須です。
その理由は、
ざらざらした歯石の表面が
細菌の繁殖にはうってつけの環境であり、
この細菌が、歯や歯ぐきに
悪影響を及ぼしてしまうからです。
◆歯石を放置するとこんなことが…!
細菌だらけの歯石を
除去しないまま放置すると、
やがて歯周病が悪化する
原因となります。
歯石の表面の凹凸に入り込んでいる細菌は、
通常の歯みがきでは完全に除去できません。
その結果、歯石がついた周囲の歯ぐきで
炎症が起こって腫れてしまい、
歯と歯ぐきの間のみぞ(歯周ポケット)が深くなります。
この環境下で歯周病菌が増えることで、
歯周病が悪化していきます。
さらに、歯周病菌は
悪臭を伴うガスを放つため、
口臭も強くなってしまいます。
これらを回避するためには、
細菌のすみかとなる歯石を
早めに取り除くことが肝心です。
◆絶対やめた方がいい…
自分で歯石を取る危険性とは?
歯石を早く取ったほうがいい、となると、
「自分で歯石を取ってしまおう!」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、自分で歯石を取ろうとすると
歯や歯ぐきを傷つけることになり、
歯石を全て取ることも不可能です。
また、取り残された歯石に付着した細菌は、
変わらず毒素を出し続けるため、
歯周病や口臭が確実に悪化します。
このように逆効果にしかならないため、
自分で歯石を除去する
メリットはありません。
これらの理由から、
歯石を自分で取ることは絶対に避けましょう。
◆歯石の害、どうしたら食い止められる?
歯石への最善の対処法、
それはズバリ、
「定期的に歯科医院で取ってもらうこと」です。
歯石は一度取った後も、
お口の中のプラークが再び歯石となり、
繰り返し付着してしまいます。
そのため、一般的には
3~6か月に一度のペースで
定期的に歯石取りに通い、
きれいな状態を保つことをおすすめします。
お口の悩みのタネとなる歯石を
歯科医院で安全かつきれいに取り除き、
健康な歯ぐきを維持していきましょう!
こもりや歯科
〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町阿左美880-5
TEL:0277-77-1180
URL:https://komoriya-sika.com/
Googleマップ:https://g.page/komoriyadental?gm